リスと暮らす

5年目

単独行動?

2006年

「エゾリスは単独行動を好む」

数少ない飼育書の共通文である。

確かに一人で遊ぶのは好きだが、完全に単独は嫌いらしい。
もちろん、我が家のココアの話である。

朝は張り切って早起きするココアは、まずひとっ走りするが、お世話係が寝坊すると、走るのを中断して、起きてくるのをじ──っと見張って待つ。
時には高い位置から寝ている人間めがけて落下して起こしにくる。
2m 位の高さから、ジャンプして来ることもある。

こりゃ、起きそうもない、と判断した時は、ココアも二度寝をする。
あらかじめ用意してあるココアのご飯には全く手をつけない。

ひたすらお世話係が起きるのを待つのだ。

ようやく人が起きてくると、ココアも飛び起きてくる。ドコドコドコっと力強い足音で迫ってくる。
ジャンプして飛び掛ってくる姿は獲物をしとめる猛獣のようだ。
時々、怖ッ!と思ってしまう勢いだ。

人がご飯を食べ始めると、ココアも食べ始める。
ケージ内に用意されたご飯皿から1つ1つ何かをくわえて、人間用テーブルに運んで一緒の食卓で食べるのがかわいい。

たま~に、お世話係の膝の上にどっかりと座ってご飯を食べる時がある。

ご飯を取りにケージに戻り、また膝の上に来ないかなーと期待してるいると、そういう時は来ない事が多い。

一度に口にくわえて食べる量は、ひま種でいうと平均3個。(少なっ!)
これじゃご飯を食べるのにテーブルの上とケージ内を何往復もしなくてはいけないのに、ココアは気にならないらしい。

じゃぁ、お留守番の時は?

大好物でさえ食べずに寝てしまう事が多い。水も全く飲んでいないのだ。
お世話係が帰宅すると、ココアもあわてて起きる。
「お帰りなさい」なんてかわいい事を言うためではない。

ガツガツご飯を食べながら、「ったくもー、お腹空いたよー」とでも言いたげだ。

丸一日、家を空けると、こんな感じなので連続の外出は出来なくなってしまった。