リスと暮らす

2年目

ココアの遊び場

2001年7月

ココア様に満足していただくために、お世話係達は色々と頭をひねる毎日。
「小さな部屋」から、外の世界に決して出る事が出来ないココアのための遊び場を紹介します。

ハンモック

室内物干しを利用して作ったハンモック。コレを出していると、あまりにも部屋が狭いので、一時期しまってたんだけど、久々に出してみたら、もうダイブしまくりでおおはしゃぎ。ちなみにお友達のチョコちゃんも飛び込んだという、エゾリス御用達の逸品。(←ウソ)

とにかくハンモックが大好きなので、その後、我が家には手を替え品を替えいろんなタイプのハンモックが常設されています。

時たま、このハンモックの上でお昼寝するココアです。

コート掛けハンガー

ホームセンターの片隅に在庫処分品(¥2,000以下)として売られていたものを見て、ピンときて買ってみたもの。

これが結構大ヒット。登る、降りる、飛び移る、ぶら下がる、かじる、と予想以上にココア様は喜んでくれたみたい。
結構お勧め。

今では、角材を渡して、さらに強力なココアプレイスポットと化してます。

食器棚の上

お世話係りたちを見下ろすスポット。

この上で首を上下に振り始めたら、飛びついてくる事に備えて身構える必要あり。最近では別荘として何度かお泊りになる事も。お世話係達が寝てる間に事故にあったら大変なので、最近ではお泊りは禁止されてるんだけど。

食器棚の上は目に付きにくく、一番ホコリがたまりやすいところ。毎日拭いてきれいにしています。

ぬいぐるみの猫

どういう訳だか、「手足の長い」ネコのぬいぐるみが好きみたい。
たったったっと近づいていって、ぬいぐるみの足やしっぽに絡まりついて、のたうち回ってじゃれてます。

気まぐれなココアは、最初はかなり興味津々に新しい遊び場で暴れまくるんだけど、数日したらプィっと見向きもしなくなったりして。今、かじっているその壁! 早く興味を失って別のものをかじって欲しいんだけどなぁ~。

ココアの遊び場 その2, その3

病院デビュー

2001年8月

猛暑が続く中、珍しく涼しい8月のある日、ココアを健康診断に連れて行く事にした。直射日光をシャットアウトして、冷却用ペットボトル氷をケージに取り付けてココアの負担を出来るだけカバーしてあげなきゃね。

エゾリスを診察できる病院はなかなか見つからず、中には『エゾリス~? フフッ』と鼻で笑う病院まで。でも、『うちでは無理ですが...』と、他の病院を紹介してくれるような所もありました。

病院は、ペットをお迎えする前に探しておきましょう!(猛省)

病院に着くなりワンちゃんに吠えられたココアは大パニック!
こうなると、飼い主なんて無視して超高速バク転のスイッチON。
その状態で診察室へ。

先生は挨拶もそこそこに、『速いですね~』と一言。とても触診できる状態ではないので、ひとまず持参した便と尿(※1)の検査。かなり時間をかけて診てくれました。

結果は『いいオシッコが出てますよ』、『腎臓の機能がいいのでしょう』
ほっ!虫さんも居なかったし、『毛並みがいいですね』と誉めてもらったし、感動~!

人見知りのココアは、最後まで先生に指一本触れさせませんでしたが、病気や怪我での来院ではないので、先生もココアにストレスをかけないように配慮して下さいました。ココアはすでに鼻から水滴がポタポタたれる(これは緊張による汗です)ほど緊張しているし、無理矢理掴んだらショック死していたかもしれません。

その後、私の質問攻めに一つ一つ丁寧に答えて下さった先生に大感謝。ホームドクターに認定です!

ココアの受けたストレスはかなりのものだったらしく、次の日の朝は 8:00AM まで起きてきませんでした。

(※1) ココアは、ケージの中の決まった場所でしかオシッコをしません。だから、採取はわりと簡単でした。

こんにちは、チョコちゃん

2001年9月

今日はココアが初めてエゾリスのお友達に会う日。
ココアはなーんにも知らないけれど。

お友達はみつこさんと暮らすチョコちゃん(♀、5ヶ月)です。人懐っこいチョコちゃんと、大の人見知りのココアが顔を合わせたらどうなるのかしら...?

ココアは想像を絶する人見知りリス。知らない人からは大好物のクルミだって受け取らないし、3時間でも、5時間でも水も飲まずに威嚇するのみ。
3日間暮らしてやっと少しなれる、といった気まぐれ屋さん。そんなココアだから、仲良くどころか傷つけてしまう恐れもあります。落ち着かなかったら、ケージからは出さないつもりで、今回会う事にしたのです。

第一印象

みつこさんもチョコちゃんも超キュート!(想像通りのカワイイ人&リスでした)
素敵なダンナ様も来てくれました。チョコちゃんは長時間の車の旅の疲れも見せず、着くなり『だしてー』コール爆裂。とりあえず安心。

人見知りのココアは・・・?

パニックに陥るのかとヒヤヒヤしていたのに、みつこさん&ダンナ様に一度ケージ越しに威嚇したのみ。(ゴメンナサイ)

アレ!? いつもの人見知りココアとは違うみたい。チョコちゃんが近づいてきても知らん顔。お得意の現実逃避か?! ったくも~かわいくないんだから。(でも怒ってないだけマシなんです)

チョコちゃんは初対面の私達にも、ぴよーんと跳び付いてきて頭の上にのってるしっ!

ココアを見慣れている私達はビックリ&感動。(なんてカワイイのかしら)

ココアが軽々と跳ぶ距離を、全身を使って一生懸命跳ぶチョコちゃんの姿は、まだまだ仔リスのあどけなさタップリで懐かしくもあったりなんかして。

いよいよ2匹を同時に部屋を放ってみる。

最初はお互いに一定の距離を保ちつつ、決して近づこうとはしない2人(2匹)。いつもなら何時間でも部屋で遊ぶココアも、今日はケージを出たり入ったりの繰り返し。やっぱり緊張しているのか、ご機嫌斜めなのか...。

一方チョコちゃんは、時間が経つにつれてココアのいるケージに近づくそぶり。それを見たみつこさんのダンナ様が、チョコちゃんをポイっとココアのケージへ入れた瞬間...!

何も起こらなかったぁ~!!!

ココアはご機嫌を取るために入れたクルミに夢中だし、チョコちゃんはケージの中にあったシイタケを見つけて喜んでいる様子(これは前日に「シイタケ狩り」で採ってきた絶品っす)。

2人(2匹)が仲良くじゃれ合うってことはなかったけれど、喧嘩する訳でもなく、ま、こんなもんかな~?

気付いた違い

同じキタリスでもこんなに違う。性格なのかお世話係のせいなのか?
  • グルーミングの速度
    チョコちゃんのグルーミングはとっても速い(ココアがとろいだけかもしれなけど)。ココアは朝のグルーミングに20分(冬は30分)を要するけど、チョコちゃんなら10分で終わるんじゃないかなぁ。
  • ごはん
    チョコちゃんはごはんが大好きみたい。おやつの袋を見ただけで体に張り付いて離れないし。食べてる間はどんなに触っても平気みたい。もちろん初対面の私でも!何が何でもかじりついてる姿はメチャかわいい。
    ココアは...
    食べる事より遊び優先。みつこさんやダンナ様からはひまわりの種ですら受け取らなかった頑固者。普段でもしばらく手の中にエサを隠してイジワルすると、「もぅいーらなーいっ」と、1人で遊びに行ってしまう。
  • なんといってもチョコちゃんは人なつっこい!
    おやつでおびき寄せたり、ちょっとずるい事もしたけど、何もなくても跳び付いてきてくれる。ココアはダンナ様の体を「道」として少し利用させていただいた程度しか跳び付いてはいかなかった。はぁ...ごめんなさい

最後に

とにかく“個体差”と、一言で片付けてしまってはいけない程の違いに驚きました。

チョコちゃん、遠いところお疲れ様でした。
とっても楽しい時間を本当にありがとう!
これからもヨロシクね。

ココア、爪剥がれる

2001年12月

10:00PM、いつもより少し遅めの、ケージのお掃除中の出来事です。

お掃除の邪魔をするのが大好きなココアが、今日は1人で遊んでいる。

テーブルの上で何してるの?

私の視線の先には、なにやら赤いものがたくさん散らばっている。
赤い紙をバラバラに噛みちぎったのね。どこから持ってきたの?

近づいてみると、紙ではなく液体...。紙をバラバラにしたと思ったほどの血の量。誰の血?ココアお気に入りの角材にも血はべっとり。カーテンレールの上にも血。

なんと、右後肢の小指の爪が根元から浮いている!! そこからドックドックと血があふれていた。しばらく押さえれば、止まるだろうと安易に考え、ココアをつかまえて止血を試みるものの、相手はリスなのよね。じっとしているわけがなく、私達の服と手を血で染めるだけの結果に。

走っていたココアも、ついにじゅうたんの上でうずくまってしまったので、そっとしておく事に。(もちろん、じゅうたんも血だらけ)
そっとケージに戻すと、いつものようにバック転をしようとするが、数回で動かなくなった。足をヒクヒクさせ痛がっている。溢れるほどの出血は1時間程度で止まったが、ジワジワにじみ出てくる血は翌朝まで続いた。リスは動く動物だから仕方がないのかもしれない。

とりあえず、私達に出来た事

  • 保温
    部屋を温かくし、大量の綿を巣に入れ、ココアをくるんでみました。(毎晩綿の中でご就寝されるのですが、今日は通常の3倍量をプレゼント)
  • 貯食代行
    ココアは夜中に、半分寝ながら巣の中でお食事をとります(目を閉じたままの時もあります)。いつもは自分でお夜食を巣に運んで寝るのですが、今日は私が代行させてもらいました。
  • 床のクッション
    ケージの床は網でできています。ココアの足の負担を軽減するために、ティッシュを山のように積んでみました。

2日目

5:30AM、まだ寝ぼけているココアをデジカメで撮影。大きなかさぶたになっていたものの、ちょっとした圧力で簡単に出血しそうな状態。ココアを無理矢理病院に連れて行っても暴れる事しか予想できないため、写真を持って行った方が良さそう。もしココア自身が必要なら、往診って方法もあるしね。

ここの病院は、ココアの人見知りを理解して下さる先生なので、写真で丁寧に診察してくれました。
しかし、『処置をするのは簡単。その後、維持が出来ないと意味が無い。処置の際のストレスの方が心配』ということで、ココアを連れて行かなくて正解でした。爪の長さや生え方は正常だとの事でした。

ただ、根元から剥がれてしまったため、爪が作られる組織が傷ついている可能性があるそうです。そうなると一生、生えてこないのですが、今はそうでない事を祈るばかりです。

『消毒は菌を殺したりするという事より、むしろ、清潔にするという事が目的なので、これも無理にする必要は無い』との事。どーせ舐めてしまうし、その通りかもしれません。外からではなく内側から菌を殺しましょう。という事で、抗生物質(キノロン系)を処方していただきました。

お留守番していたココアは、その日は1日、巣から出てくる気配なし。かなりへこんでいる様子。部屋を暗くして出来るだけ静かな環境にしなくちゃね。体力維持のため部屋を少し温かくしなくちゃ。私がそばにいると寝ているのに、ケージから離れると、巣から顔だけ出して辛そうな顔をする。お水を一時間おきにあげ、餌もその度にあげてみた。(口元まで持っていかないと、食べたり飲んだりしてくれないし・・・)

ただ、カロリー消費が少ないせいか、ひまわりの種はあまり欲しがりませんでした。丸一日巣から出なかったわけだから、オシッコもフンもしていません! すぐに尿毒症を起こす動物もいるけれど、リスはどうなのでしょう?

3日目

6:30AM、巣からやっと出てきた。そしていつもの場所で大量のオシッコ ( ティッシュ10枚が濡れる位の量 )。フンもかなりの量をしている。しかも30分おきにオシッコをしています。はやり昨日は我慢していたみたい。

9:00AM、もうおとなしく出来ない様子。ケージの中でバック転を始めたため、部屋に放つ事を決心。足を引きずりながら出てくると、人の背中でグルーミング開始。しばらくおとなしかったものの、玄関のチャイムが鳴った途端、暴走のスイッチ ON! まるで取れかかった爪を剥がそうとしているような勢いでした。

正午には別荘 ( 食器棚の上 ) でスヤスヤお昼寝。夕方、起きてきたココアの小指をみると...

爪が無い!!

自ら取ってしまったようです。爪が無くなって歩きやすくなったせいか、次の日には走り回るようになりました。ただ、小指の引っかかりが無くなってバランスが悪いらしく、ジャンプしてはポテンと落ちています。当分は落下による二次災害の防止に努めなくてはいけないようです。


ココアの別荘に転がっていた爪。痛そう...

悔しい事に、爪が剥がれた原因がわかりません。
いつもなら、ほんの少し爪が何かに引っかかっただけで鳴きわめくココアが、今回は何も言わなかったのです。部屋を見回して、爪が引っかかりそうなものを見ていますが、どのような状況で引っかかったのかがわからないため、有効な対策が取れていません。

ココア、本当にごめんなさい。
そして、心配してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

ココアと暮らしていく事はいつも手探り状態。でも心配してくださる皆さんがいて、改めて心強く感じました。


小指の爪が根元からなくなってしまったココアの足。

耳の検査

2002年1月

冬になってからは、ほぼ毎日お世話係の手の中でお昼寝しているココア嬢。
お世話係も暇なわけじゃない。お昼寝の途中でココアを起こさなくてはいけない時もある。

「ココア~」「ココア~ 起きて~」

ココア嬢だって負けてはいない。

「フンギュ~」

と文句を言って寝たままシッポをフリフリしてくる。手を出すと流血する事だって珍しくはない。
名前を呼んで怒るってことは、聞こえているのよね?
お世話係のイタズラ心がめばえてしまった。

両耳をぴとっと塞いで呼んでみた。

「ココア~」

無反応

塞がないで呼んでみるとぴくっと動く。
片耳ずつ塞いでもやはり同じ反応。たまに文句まで言っちゃったりしている。

こんなことを何回か繰り返してみたけど、両耳をきちんと塞いだ時は、かなり大きな声で名前を呼んでも反応しない<ことがわかった。

よく聞こえているのね~。

じゃぁ、起きている時に呼んでもこない時は無視されているって事なのね。
たまに完全無視を決め込むことがあるという事が発覚したのでした。

ココアvs.ネネちゃん

2002年3月

家にはトイプードルのネネちゃんがよく遊びに来てくれます。

とってもおとなしくて何でも言う事を聞いてくれるネネちゃんですが、ココアはどうも気に入らない様子。
ネネちゃんのしつけは厳しくしているので、ココアには決して近づかないし、何をされても動きません。

ココアにとっては、ネネちゃんは嫌いだけど、気になる存在のようです。

たまにココアが近づくと...

犬のネネちゃんは、シッポをフリフリして「あそぼっ!」

リスのココアも、シッポをフリフリして「チュンチュンチュン!」

リスを飼っている人には面白い光景です。ココアは機嫌の悪いとき、威嚇の時にシッポを振るのですから。

そのうちお世話係の目を盗んで、ネネちゃんのボールを奪って走り回るココア...もちろん、取り上げたボールにはすでに穴が開いていて、その2秒後には犬用のガムを虐待しているし。(食べるわけではなくて、あくまで虐待です!)

ボールもガムも取り上げられたココアは、ご飯をくわえてネネちゃんのそばに行き、そこでバリバリ音をたてて食べ始めた。

ネネちゃんは動くこともなく、ずっと舌なめずりをしていました。

誰だぁ~?

ココアをこんなイヤラシイ、リスに育てたのは!?

ココア&コーヒー

2002年3月

寒い日は必ずお世話係の手の中でお昼寝するココア。

可愛いけれど、実はかなりきつい仕事(お世話)です。ただ、ココアが熟睡さえしてくれれば、手の中ではなく、膝の上にでもポンと置いておけばいいので、最近ではコーヒーや本を用意して楽しんでします。

今日もココアを膝の上で寝かせ、コーヒーを飲んで・・・いや、飲もうとして

オチが見えていますが、先にひとつだけ言い訳をさせていただきます。
私自身、猫に負けない猫舌なので。コーヒーの温度はぬるく、ヤケドの心配はありません。

さて、続きです。

もちろん、こぼしてしまいました!!

ココアさんは体中にコーヒーを浴びてしまいました。

しかしっっ、ココアは全く起きてこようとしません。
ティッシュで拭いても起きてきませんでした・・・

一番驚いたのは、ココアの毛皮の撥水機能です。
コーヒーは全てはじかれ、辛うじて残っている水滴も丸い玉のままで、中には全くしみ込んでいきませんでした。

結果的にココアが被害を被ることはなかったものの、お世話係の注意力散漫によって危険な目に会わせてしまいました。

熱いものや冷たいもの、粘度の高いものをココアの上にこぼしていたら、自分が一番後悔することになります。

ココアだの、コーヒーだのと紛らわしいお話になってしまいましたが、みなさんもリスを膝の上に乗せて食事をする際は、気をつけてくださいね。

ココア、爪剥がれる 2

2002年4月

ココアの爪が剥がれてから1ヶ月後、やっと爪が生えてきた。でも、本当に少しずつ。完全に爪らしくなるまでに3ヶ月もかかった。しかも、生えてきた爪は変形していて、先まで真っ黒。先の太さは他の爪の2倍程。
切って細くしてあげたいけれど、真っ黒で爪の先の血管が見えない。爪の変形によって、中の血管も変形していたら怖いしなー。ドクターに相談しようと思っていた矢先・・・。

その太い爪が剥がれた!

そうです。同じ爪がまた根元から剥がれたのです。

今回はケージの中での回転中の出来事です。
幸い、出血はほとんど無く、ココア自身普段の様子と何も変化がなさそう。前回は足を念入りになめていたが、今回はなめる事もしない。(ちょっとはしなさいよぉ!)

ドクターによると、『これからも変形した爪が生えてくるので、折れやすくなります。こまめに爪を切ってあげる必要があります。』との事。

同じような過ちを2度繰り返したダメ飼主ですが、とりあえずケージを買い換える事にした。
1年数ヶ月使い続けたケージなので、もしかしたら傷とかが出てきたのかもしれない。ケージの歪みによってつめが引っかかる場所が出来ていてもおかしくはない。
これからは、変形した爪が生えてきたらこまめにカットしなくちゃです。ココアの場合、爪の先を細くするため爪ヤスリで少しずつ削っていくのが良さそう。

しばらくして、幸運にも爪は再び生え始めた。とはいえ、3ヶ月かかって伸びてきた爪は、やはり上の写真の右のような形状。この爪ではまた、どこかに引っ掛けて折ってしまう危険が大きい。

そんなわけで、眠っている時を狙って、毎日少しずつ、ヤスリで爪を削っていたら...。

ある日、突如として他の爪と変わらない、正常な形状になっていた!

どうして急に正常になったのかはわからない。ココアが一晩で研いだにしてはキレイ過ぎる。
・・・飼育係が勝手に想像しているのは...上の写真の右のような形状の爪の“下”に既に正常な形状をした爪が出来上がっていたんじゃないか、というコト。何かの拍子で、被さっていた変形爪が剥がれ、“下”に出来ていた正常な爪が現れた、という事ではないだろうか?

誰か、同じ様な体験をした方は居ませんか? 誰か教えて!という感じです!

ともかく、もう2度と爪の事故は起こしたくありません。ココアだって、「もう2度とゴメンだよ!」って思っている事でしょう。

3度目のお引越し

2002年5月

2回目の爪折り事件は、ケージ内で起きた。前からエゾリスにとっては狭すぎると思っていたし、
ええぃっ!ケージを買い換えてやる!

ってなわけで、ココアの3度目のお引越しが実現した。

今回のケージ選びのポイントは、こんな感じ。

  • 出来る限り背が高くて、居住空間が大きいもの
  • 掃除のしやすい引き出し式トレーになっているもの。

毎日の掃除を考えると、やはり引き出し式トレーにこだわってしまう。
ケージが大きくなると、動かすだけでも大変。昔使っていたWILDの“S6-ハイ”は、ケージを持ち上げて掃除するタイプだったので、毎日、大変だった。

で、引き出し式トレーのHOEIの“465L”を使っていた。今度は、このケージよりも大きくて、上の条件を満たすケージにしたいんだけど、なかなか見つからない。
(スゴクお値段が張るのなら、あるにはあるんだけど...)

そこで、引き出し式トレーはあきらめて、ケージと底トレイを切り分けたら?と考えて選んだのが、これ。

ケージ本体
入手先ペット屋さん.com(ペットショップ「ヘブン」)
値段¥39,800
カタログ寸法幅810x奥行510x高さ1480mm (外形寸法)
居住空間幅755x奥行455x高さ1400mm
改造部品
アングル900mm×2 ¥1,400
450mm×2 ¥780
キャスターノーマル×2 ¥1,040
ロック付き×2 ¥1,560
その他コーナープレート、ボルトなど ¥700

このケージは、底アミが側面のアミに固定されているので、底トレー部分を取り去っても、アミだけでケージとして成り立つ構造になっている。

そこで、底トレーを取り去ってしまって、ケージ部分を『キャスター付きの台』に載せ換えた。(キャスター付台は、どこのホームセンターにでも売っているアングルとキャスターを買ってきて製作)

この状態で、ケージはキャスターの高さ分だけ床から浮いているので、その隙間に新聞紙をひいて、ウッドリター等のトイレ砂を敷けば出来上がり。オシッコや糞は、そこに落ちるという仕組み。
掃除の時はケージそのものをコロコロッと移動させて、残った新聞紙を丸めて捨てれば、重い物は持たなくていいのだ。

ケージの入手に関して

このケージはペットショップ「ヘブン」さんのサイトで、発見!

早速、注文のメールを送ると、夜の10時だというのに、すぐに返事が。

『サル用ケージなので、アミの間隔が23mmあります。シマリスには向きませんがよろしいですか?』

飼っている動物がリスとは一言も書かなかったのに...。そういえば、注文時、リス用品のカタログを一緒に請求したっけ。
どうやら、そこから推測して、確認してくれたみたい。

売ってしまえば『ハイさよなら』というショップが多い中で、こんなにも親切に対応してくれて感謝!しかも、メールのやり取りは2時間以上で、最後のメールを受け取った時はもう日付が変わってたりなんかする。

このケージは、ペットショップ「ヘブン」さんのオリジナルなので、入手はここからしか出来ないかも?

使い勝手

  • ドアは全部で6個あって、前面の2つはココアの巣箱を取り出せる大きさなので、ケージ内の掃除や備品の出し入れが楽にできる。

  • ケージの構造は、フラットなメッシュパネルを貼り合わせて箱にしてあるので、簡単にバラバラにでき、お風呂場でケージの丸洗いが可能。(大きな庭でもあれば、ばらさずにそのまま洗えるんだけど(;-;

  • 各パネルは右の写真のような「プラスチック製」の“フック”でつなぎ合わせるようになってるんだけど、ココアは、このフックを数秒でかじり取ってしまう。帰宅したら、ココアがバラバラのケージの下敷きになっていた!という悪夢だけは避けたい!(っていうか、自分の家を大喜びで壊すなよ、ココア~)。そんなわけで、最初からこのフックは不使用。

  • 針金で固定するのが一番いいんだけど、それだと「簡単にばらせる」という利点がなくなってしまう。今は各パネルをつなぎ合わせるのに、小型のナスカンフックを使用し、補強に針金を使うという方法をとっている。

これだけ広いと、ココアの大好きなハンモックをケージ内に取り付ける事ができる。で、早速つけてみると...

よっぽど寝心地がいいらしく、全く巣箱を使わなくなってしまった...。

ハンモックは、足の爪に引っかかるなど、色々と問題も多いと聞きます。十分注意が必要です。

注意
写真のハンモックはタオルを使っていますが、タオルは糸が出やすく絶対に使わないようにしてください。現在ではココアのハンモックはフリース生地を使っています。フリース生地は、ココアがどんなにぶら下がっても糸が出たりする事はないので、安心です。ただし、そのうちほつれてくるのでやはり注意して頻繁に交換してあげる必要はあります。

飼育係が家に居る時は、基本的にココアは放し飼いになっている。ただ、飼育係の外出時とかに、どうしてもケージに“押し込め”なくてはいけない。そんな時に前のケージは、閉塞感があって可哀想だった。このケージだと、ぐっと改善したと思う。

ココアのバック転も、大きくダイナミックになって、余裕を感じる(気がしないでもない)。

とはいえ、まだまだまだまだ狭いかな~。数日間、ケージに入れたままにしなくてはいけない状況の時はやっぱり超巨大ケージだな。