リスのお便り

駒ケ岳のエゾリス Story 1

2001年 春

『北海道駒ケ岳麓の住人』さんから、我が家の物置にエゾリスが巣を作ったという、とても貴重なお便りを頂きました。

ご自宅の周りには、なら・かしわ・白樺・ドイツトウヒ・トドマツ・いたやかえで・オニグルミ等が生えている雑木林があるそうです。

餌台の上のエゾリス その林にリスが餌を集めに来ていたので、冬に餌台を作ってカボチャを置いておくとそれを食べに来ていたそうです。

上の写真は、ご自宅で撮影された写真です。
自分の作った餌台に、こんなお客さんがご飯を食べに来るってどう思います!?

以下では、「北海道駒ケ岳麓の住人」さんのお便りを一部要約して、ご紹介します。

今年4月1日にエゾリスが、我が家の物置に巣を作りました。 朝から木の枝をくわえては屋根から中に運び込み1・2分で 出てきてまた運び込むを夕方まで繰り返していました。

その後はリスの姿を見かけなくなったのですが...

4月28日に物置へ行った時、物音に驚いたのか巣から飛び出し 屋根の上で警戒する時の鳴き声を発して走り回っていました。
そのリスをよく見るとオッパイが見えていたので多分巣の中には 赤ちゃんがいると思います

赤ちゃんを見たいという衝動にかられながらも、それを抑えるのが大変でした。

巣のそばにカボチャの種・ひまわりの種・パンを皿に入れて 置いておきましたが、3日後くらいから食べているみたいです。 このリスは椎茸も食べています(自家用に菌を植えて栽培しているものです)

『北海道駒ケ岳麓の住人』さんは、様々な工夫をして野生のエゾリスと共存していらっしゃいます。

クルミの幼木を植え替えして育てたり、安心して巣を作れる場所を探したり、冬には餌台を作ってあげたりしているそうです。
今後は栗の木を植えることも考えているそうです。

個人レベルでここまでされていながら、リスの領域に立ち入る事無く、見守っていくというのは、なかなか出来ない事ですよね。
(普通だったら、巣を見に行ってしまいますよね)

その後、自然の厳しさを物語る結果をお便りいただきました。

  • ヒマワリの種、カボチャの種を完食。
  • ヒマワリの種を全然食べていない・・・。
  • 巣立ちしたものだと思い、巣に初めて近づいてみる。
    巣の構造を確認しようと、いろいろ取り除きながら進むうちに巣の中に6匹の仔リスが死んでいるのを見つけました。

    仔リスの大きさは丸まって手のひらに入る程度の大きさでした。母親が育児を放棄したとは考えられないため 母親が外敵に襲われるとか、何らかの事故で子供の所に来られなくなり、子供が餓死したものと思われます。

奥に少し見える木の枝が巣のようです。
物置でも出来るだけ奥の方に巣を作っていたのですね

これだけの巣を作るにはどれだけ大変だったでしょうね。
人間には到底同じモノは作れないでしょうね。

自然という過酷な条件の中で生きているリスの姿を忘れないようにしたいと思います。
赤ちゃんの大きさが分かるようにライターを置いて工夫して下さっています。

『北海道駒ケ岳麓の住人』さん、大変貴重なお話と画像をありがとうございました。
これからも森の小さな住人を見守ってあげてください。

駒ケ岳のエゾリス Story 2

2002年 冬-春

『北海道駒ケ岳麓の住人』さんは、自宅周辺の雑木林に巣箱を設置されています。始めは警戒していたエゾリス達ですが...

1匹のエゾリスが、巣箱に入ったり出たりしている光景を奥様が発見!さらに、もう1匹も巣箱の周りで遊んでいたそうです。
恋の季節を目前にして、巣箱のチェックに来たのかもしれませんね。

上の写真は、巣箱から顔を出したところ、北海道駒ケ岳麓の住人さんと鉢合わせして、固まっているリスちゃんの写真です。

こんなリスちゃんと暮らしている、北海道駒ケ岳麓の住人さんならではの生活!という、お便りをいただきました。

外皮の付いたままのクルミを一冬放置しておいたら、芽を出しかけていました。

バケツ一杯のクルミを、自分で植えるも面倒だなと・・・・

リスに見せたらきっと埋めてくれると思い、洗面器に入れて置いてたら、おもわく通りきっちり仕事してくれました。

ただ、餌を貰いに来るだけではなくて、地面にクルミを埋める姿は、さすが野生のリスちゃんですね!

- 追伸 -

その後、巣箱のリスちゃんは居なくなってしまったそうです。

北海道駒ケ岳麓の住人さんは、新しい巣箱も作っていて、その巣箱に15羽くらいの野鳥が出たり入ったりしていたそうです。
リスの居た巣にも同じように野鳥が出入りしたため、驚いて逃げてしまったのではないか、という事です。