ココアはかわいい。
リスらしいしっぽはまだ小さいけど、フラフラと振る姿はたまらない。
りんごを両手で持ち上げてカジる姿は、絵本やテレビで見かけた、あのリスそのもの!
しかも、たまに床にりんごを置いて休憩しながら食べてるなんて、本なんかじゃ見れない。
手で抱いていると、すぐに手の中でスヤスヤと眠ってしまう。(そのうちにダラーんとなって完全に無警戒状態。そんなんでいいの?)
寝返りうって、白いお腹を上にして再びダラーン。(只今から、お腹撫で放題!)
こんなにかわいいのに、こんなにに愛らしいのに、ココア...そのツメはなんなんだ!?
エゾリスの「ツメ」は子供であっても強烈だ。飼育人の足元から肩まで駆け上る時、遠慮なく、飼育人の足や腕に自分のつめを食い込ませて、引っかけながら駆け上る。しかも楽しそう。
ほんの数十分、そうして、ココアを登らせたり降らせたりして遊んでいると、足も腕もお腹も背中も引っ掻き傷だらけ!この「ココアのツメ」は想像以上のもので、最初の試練でもあった。
それにしても、飼育人A(♀)は我慢できる程度なのに、飼育人B(♂)はかなりまいっている。引っ掻き傷が「かゆく」なってしまうからだ。アレルギー性鼻炎は持っているものの、引っ掻き傷がかゆくなる体質とは。この前も本気でココアに怒っていたから笑ってしまう。
ココアと遊んでいるだけで、無数の引っ掻き傷ができる。そんな訳で、暑くてもGパンとGジャンと傷薬は、飼育人の必須アイテムとなったのだった。
「しつけ」に関していえば、そもそも「誉められている」とか「怒られている」とか、そういう感覚は、今のところココアにはないんだろうね。元気いっぱいに走り回って、糞をあっちこっちにして、「コラッ」と言ったところで、まったく反応がないし、捕まえて怒ろうとしたところで、さらりっとすばしっこく走り去ってしまうだけ。
後になって、少しずつ変化が現れるわけなんだけど、それはまた今度。
我家のエゾリスの「習性」でも書いたように、ココア ( リス ) との共同生活は、適当な距離を保って、独立性を尊重する付き合い方をする必要があるようだ。
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