今から書く習性とは、“我が家のエゾリス”であるココア独自の習性なのです。
一般のエゾリスに、必ずしも当てはまるわけではありません。という事で、研究者の方やエゾリスに詳しい方、そんな習性はない!とお怒りにならないでください。
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エゾリスは暑さに弱い!
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キタリス(エゾリス)は、その名の通り北半球の寒いところが出身地です。
寒さには強くても暑さにはとても弱いのです。
気を付けて欲しいのは、自分(飼育者)の住んでいる環境に彼らが適応する事を期待するのは間違いという事です。
彼らは高温多湿な環境には適応出来ないのです。適応出来るくらいなら生息地域をもっと南に広げていたでしょう。
人間は汗をかいて温度調節できますが、リスの体に汗腺がありません(鼻や足の裏にはあるようですが)。その上、あの毛皮を着ているので、人の感覚では想像できない暑さでしょう。
キタリスを飼う以上は温度管理は絶対に必要です。
クーラーは体に悪いのではないかと心配される方もいるようですが、クーラーが体に与える影響よりも、暑さの方がリスにとっては危険なようです。
クーラーによる温度差が体に影響するのは事実です。だから温度差をなくすために、24時間クーラーを稼動させておくことになります。
換気も重要ですが、最近は換気機能のついたものが当たり前ですから、それほど心配は要りません。
適温は健康な状態で22℃だと言われています(仔リス、高齢リスはもう少し高めがいいかも)。もちろん、直風は避けなくてはいけません。
我が家では、夏は6月くらいからクーラーを入れるようになり、7月に入る頃には24時間フル稼働状態になります。これが9月中頃まで続きます。冷夏と言われた2003年夏もやっぱり同じくらいです。
もちろん、電気代は結構痛いのですが、ちょこちょこと付けたり消したりするより、24時間付けっぱなしの方が安く済むようです。
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エゾリスは人に馴れるか?
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エゾリスは、木の上を主な生活場所とし、「単独行動」が基本なので、人に馴れるのはかなり難しいと言われています。
群れで行動する種類は比較的人に馴れやすく、同じリスでも、その性質は大きく違うようです。
また、エゾリスは、犬や猫とは違います。
しつけができるとか、忠誠心を見せるとかは絶対にありません。犬や猫とのような関係を求めるのであれば、犬や猫を飼うべきでしょう。
エゾリスを飼うには、独立性を尊重し理解してあげなくてはいけません。
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ココアは人に馴れたか?
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赤ちゃんの頃から飼い始め、全身傷だらけになりながら (エゾリスの爪はするどい!) 育てた結果、うちのココアは「とっても馴れた」と言えそうです。
( もちろん、犬や猫のように一緒にじゃれあえるなんてものじゃありません )
- 少なくとも、私達を見て驚くとか、逃げるとかはありません。
- 餌は、何の抵抗もなく、手から食べるし、肩や手の上でも食べてます。
- ケージの外に出して、遊ばせることが出来ます。ただし、一人遊びが基本です。
- 「一人遊び」が基本ですが、自分からまとわりついてきて、人の体を登ったり、降りたりする行動は大好きです。
- 眠い時は、手の中で眠ったりします。
辛抱強く訓練した甲斐があってか、最近では機嫌のいい時に呼べば跳んできます。
じゃぁ、屋外に散歩に連れ出せるか、というと、今の段階ではとても出す勇気はありません。やっぱりそこは単独行動派のエゾリスです。大喜びでそこら辺の木に登って二度と帰ってこないでしょう。リードつけるのもかわいそうだしね。
「とっても馴れた」といっても、こんなものです。これがエゾリスの「馴れ」というものです。「馴らそう」と無理をする事は、リスにとっては耐え難いストレスかもしれません。
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じっとしていない
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エゾリスは、ハムスターやウサギのように、手の中でおとなしくじっとしているなんて事は、まずありません。というか、本来人に触られることは大嫌いなのです。
ケージの中でも、またケージの外でも、餌を食べているときと眠っているとき以外、じっとしている時はありません。(別に飼主に似たわけじゃないんだろけど...)
当然、捕まえたって嫌がるし、背中や尻尾を撫でて感触を楽しむなどという「自己満足」を得ることはできません。
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何でもかじる
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エゾリスに限らず、げっ歯類 (ネズミ、リス、ハムスター等) は、一生前歯が伸びつづけます。伸びすぎると、毛繕いが出来なくなり、食事を採ることも出来なくなって死んでしまいます。だから、伸びつづける歯を擦り減らすために、常に何かを噛んでなくてはいけないのは仕方の無いことです。
うちのココアももちろん、何でも「まずかじってみる」をいつも実践しています。Sony VAIO 505 もカリッといかれてしまいました。数え切れない程のヌイグルミも、ココアによってバラバラにされてしまいました。
もちろん、家具や家の柱も、ココアにとっては最高のカジリ木です。詳しくはココを見てください。
かじる力は強力で、ひと噛みで革の鞄なんかは噛み切られてしまいます。なんせ、あの固いクルミですら、割って食べちゃうぐらいですから。だから、電源コードや大切なものは特に注意して隔離しておくようにしています。
当然、噛みつかれたりしたら、普通の出血ぢゃぁすみません。
ひと噛みで、これ位の流血は、免れないでしょう!
手のひらをぶちっと噛まれた図
ケチャップじゃないよ!本物の“ちぃ”です。
今は、むやみに噛みついたりしない程度に馴れましたが、たま〜に、こんな風に懲らしめられる事があります。でも、噛まれる事にも慣れたので、これくらいの流血では、写真をとる余裕があったりします(^-^
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鳴き声を出すのか?
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結構、いろんな鳴き方をします。でも文字での表現は限界があって、全部ここに書けないのが残念!
- 「クックッ」と低い声で鳴く
- カーテンを駆け上るときとか、体に駆け上るときとか、楽しい時に発するようです。
- 「チュッチュッチュッチュッ」と甲高い声で小刻みに鳴く
- 声に合わせて尻尾を上下に振り、後ろ足でジダンダを踏みながら鳴きつづけます。この時下腹部も声にあわせて動きます。状況から判断すると、警戒している時に発するようです。
- 「キューギャーッ、フギュー」など、甲高い声で鳴く
- 怒っているときです。クルミを取り上げたときとか、ケージに入れるために捕まえたときなどに、この鳴き方をします。
- 「ビーッビーッ」と、金切り声をあげる
- 痛い時の声です。
- 「ンフンフッ」と、低い声で鳴き続ける
- 発情している時によく発します。でもそうじゃないときも、こんな鳴き方をする時があります。
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オシッコや糞はどんなのか?
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赤ちゃんの頃は、一度に沢山のオシッコをしていたのですが、大人になってからは、ほんの少量をどこででもするようになりました。
糞は、丸くて小さな糞をポロポロと沢山します。色や大きさはその時の食事の状態によってまちまちなので、赤くても緑でもびっくりしちゃいけません。
オシッコも糞もとてもにおいが強いので、ケージは毎日掃除が必要です。また、トイレのしつけは出来ないので、ケージから出して遊ばしてあげるときは、対策をしておかないと、大変な事になります。
※ 追記
ココアは秋以降、ケージの外ではオシッコもフンも全くしなくなりました。はっきりとした理由は今のところわかりません。成長したからとか、環境に順応してきたとか、そういうものなのかもしれません。
大抵の本などには、巣の掃除は毎日しないほうがいいと書いてあります。しかしっ!一日掃除をしないだけで、ココアはその夜、巣で眠る事を拒否します。リスだって個体差があるんだと自分に言い聞かせる飼育人なのです。
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冬眠はするのか?
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エゾリスは冬眠なんてしません。雪の中でも活発に走り回るのです。(名前の似ているエゾシマリスは冬眠するのでお間違いなく。)
冬眠しなくてもココアは所詮飼いリス。エゾとは名ばかりな、暖かいのが大好きな弱っちぃ奴なのです。
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狭いところが大好き
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好奇心旺盛のココアは、とりあえず何でもやってみるチャレンジャー。タッパーの蓋だって自分で開けて隙間からもぐっちゃいます。
ベビー時代はポケットの中でお昼寝していた有袋類もビックリの袋好き。
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隠す!
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食べ物はいろんな所に隠したがります。気を付けておかないと、トンでもないところに隠してしまいます。特に11月以降から張り切って隠し場所を探しています。
冬に備えて食料を貯蔵しておこうっていう、リスの本能でしょうか? ただ、食べ物に限らず、ボールペンや洗濯バサミなんかも隠しちゃってます。
おまけに、隠した食べ物は15分以内に掘り返して、結局はココアの胃袋に納まっている現状。そんなんじゃ冬を越せないよ。
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