飼育記録

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1ヶ月目

1ヶ月目

2000年 7月


ココアの“はげ”もすっかり直って、やんちゃは激しくなる一方。
日に日に足腰が強くなり、たくましくなり、飼育人の体を傷だらけにしていく。

カーテンを駆け下りるココア 一番困ったことは、昨日まで行けなかったはずの本棚の上とか、台所の流しとかに駆け上ってしまうことだ。
一番のお気に入りはカーテンで、クックッっと鳴き声を上げながら、上へ下へ右へ左へ、カーテンからカーテンへ駆け抜けるのは、見ていて微笑ましい。(この頃は、後になってもっとすごい事態になるとは知らずに飼育人達は能天気だった)


1ヶ月目のココアはこんな感じ

食事


1ヶ月目くらいから、急に「ミルクを浸したパン」を食べたがらなくなった。ペットショップのオヤジと相談して、ハムスターグルメミックスとウサギのスーパーミックス(餌の詳しくは我が家のエゾリスの「食べ物」を参照)を混合して与えるように食事を切り替えた。

ただし、与えた餌は必ずしもすべて食べ尽くすという事はないし、好き嫌いもかなり激しい。この辺は犬を飼ったことのある飼育人B(♂)にとっては、戸惑いのひとつである。与えたものを全部食べないなんて!犬だったらまだよこせ、と訴える目にクラクラときたものだけれども...。

初めてクルミを与えてみると、生まれて初めて見るはずなのに、ヒト、いや、リスが変わったように目の色を変えて飛び掛ってきたのは驚いた。
その他、ひまわりの種はやっぱり大好き。この辺は、我が家のエゾリスの「食べ物」でも書いているけど、与えすぎないように注意です。季節によって、飼い主が脂肪のコントロールをしてあげる必要あり。

その他には、スイートコーン、りんご、メロン、にんじんなんかを生のままで与える。なんと言ってもスイートコーンが大好きで、これめがけて一直線にやって来る。毛球症予防にパパイヤキューブも一日1/2個程度与えるようにした。


ココアの様子


とても良好のように“見える”。

なんせ、エゾリスを飼うのは初めてで、しかも飼育のノウハウを入手する先がほとんど無い。
ただ、うまくいってないならば、とっくの昔に死んでいる ( by ペットショップのオヤジ ) という事もある。乳児期を無事脱して、とりあえず安心な時期に入ったといっていいのかもしれない。

何にしても、ココアは忙しいということだけは確かだ。

とにかく常に動きつづけている。
何かに駆り立てられているのだろうか?
それとも止まったら呼吸が出来なくなるのかっ?そんなバカなっ!!
そんなに忙しく動いていれば、仕事もはかどるだろう。見習わなくっちゃ。

そんなバカな事を言ってる場合じゃない。

とにかくエゾリスがこんなんだとは、これもまた、認識不足だった。シマリス君とかってどうなんだろう?こんなに落ち着きなく動き回っているものなんだろか?

ウェットティッシュの箱とじゃれるココア 床に落ちているものには何でも興味を示す。100円ショップで売っているようなぬいぐるみが大好きで、じゃれあったり虐待したりして楽しんでいる(↑上の写真)

あと、ウエットティッシュのフタを開けるのが大好き。フタを開けるだけじゃなくて、これともじゃれあうのが好きみたい。


飼育人の手の中でお昼寝中のココア もちろん、そういうココアでも寝ている時はじっとしている。当たり前だけど。
まだまだ、ココアはよく寝る。朝は早いけど、昼間は必ず2時位からお昼寝タイムである。全く気楽なもんだ。飼育人の手の上でも寝てしまう。そんなにお気楽でいいのかぁ〜ココア...。


ココアよけ


家はマンションで部屋数がそんなにないので、ココア専用ルームなんてとても作れない。そのくせ、オーディオとかコンピュータとか物だけは多いんだなぁ。
本棚の裏にはコードが張り巡らされているし、上はホコリが積もってるから行かしたくない。オーディオやコンピュータには近づけたくない。危ないから台所にも入れたくない。

そんな訳で、“ココアよけ”を部屋中に張り巡らさなくてはいけない事態になってきた。

最初にカーテンを上り下りしていて微笑ましいと書いたけど、そんなささやかな幸福の日々は、ほんの1週間くらいで終わった。
最悪なのが、ココアが家中の壁を、床となんら変わらないレベルで走り回れてしまう、という事だ!

こうなると単に行き道を塞ぐだけでは全然意味なし。ホームセンターで厚み 0.75mm くらいの柔らかいプラスチック板を買ってきて、そこいら中を塞ぎ、壁は模造紙を張り巡らさざる得ない始末。もう部屋の景観は最悪、スピーカは塞がれ、あちこちにココアよけのプラスチック板がせり出している。こんなハズではなかったんだけどなぁ...


−追記−

「ココアよけ」は後に、「無駄な努力」かつ「飼育人の怠慢に過ぎない」と気付きました。

・ ホコリがあるから行かせたくない...
ならば、毎日拭いてきれいにしておけば良かったです。
・ 大事なものがあるから行かせたくない...
そんな大事なものならキチンとしまっておけばいい話でした。
・ スピーカを傷つけるから行かせたくない...
いいんです。音が悪くなる訳でもないし、少々傷ついたって。ココアと暮らせばこうなることは分かっていたはずでした。

本来なら、ココアが自由に遊びまわれるような環境作りをすべきなのに、その努力を怠って、当時は「ココアの行動を制限する事」ばかりを考えていたみたいです。「はげ再び!」でも書いているように、リードでつないでおく、とか。とても反省。

もちろん、ココアに身の危険が生じないようにするための最低限の「ココアよけ」は必要です。




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