飼育記録

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流血事件

流血事件

2001年 3月


かじり木 かじり木をカジカジするのは、ココアの毎日の習慣。
もちろん実際は噛みちぎって振り回して、投げて飛びついて、と虐待しているようにしか見えないんだけど...。

今日も元気にカジカジしながら転げまわっておりました。
しばらくすると、いつものように、ぐるるるるー、ふんぎゅー、キーという声が。毎日懲りもせず頭を突っ込んではまっているのです。ま、1、2分も続けば長いほうなんだけど。

がっっ、なんか変! 今日は本気で怒っているみたい! かじり木に挟まったままのココアをケージから出してみると...やはり抜けなくなってしまったみたい。ちょっぴり押してみたりもしたけど、もう抜ける雰囲気ではなくなってる!!!

落ち着け〜
ココアに大丈夫だよ〜なんて言いながらニッパとペンチを取り出して、顔が挟まっている反対側から木を切り始めた。少し間違えたらココアをキズつけてしまう。でも1秒でも早く助けなくっちゃ!

切っている間もココアは苦しんでいる。木の端に赤いものがにじんで見える。出血は間違いなさそう。

バキッ、 バキッ、 えいっ

無事救出!

ココアは必死にグルーミングをはじめている。
木にはかなりの出血が見られる。


出血跡が残ったかじり木
救出する時にバラバラにしたかじり木を、組み立ててみました。
ココアはこの状態で挟まっていたんだね...
赤いのがココアの血です。


ココアの口をこじあけてみると...もうどこにも出血は見られない。痛がる様子もない。口の中だから消毒は出来ないし。化膿しない事を祈るばかり。病院に行っても、抗生物質と消炎剤を出されるだけだろうし...。
何よりこれ以上、ストレスはかけられない。

今日は固いごはんはやめておこうね。
と思ったら、次の日にはクルミをバキバキしているココア。ちょっと心配だけどビタミンC、B群、ナイアシンと葉酸の強化メニューで乗り切りました。


この後かじり木にはしばらく近づかなかったココアですが、2ヵ月後には元気に頭突っ込んでるし。

細工したかじり木 (もちろん、もう挟まらないように細工しています)
今では丸太をカジカジしているココアです。(食器棚もね)

動物ってとんでもなく無茶をする事がありますね。油断は禁物だと再認識させられる事件でした。


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